星野と鱗手の趣味のリスト その1
勝手にアニメ神回52話を選ぶ




好きなアニメが多すぎて、自己紹介ページでは選びきれません。ということで、この52話さえあればもう、いくらでも泣ける!いくらでも燃える!いくらでも笑える!というほど管理人のツボに刺さった新旧アニメの感動エピソードをリスト化してみました。

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「あの話が無いとは!」「これを外すってどうなの?」というところは多々あるかと思いますが、
そこは管理人の主観も大きく、また話題作なのにいまだに未視聴という作品も多くありますので、ご勘弁を。
また個人的な評価基準ですが、特に以下の2点を満たしたものは最終回や異色回に対してちょっと優先気味かも。

・全体を通しての作品の魅力が、過不足なくその回に凝縮されている。
・単発色が強く、全体の文脈を知らないで見た人をも引き込みやすい。
番組放送開始年 番組名 神回タイトル
1966 『魔法使いサリー』 第84話 「みにくい人形」
単発! 混在する滑稽さと悲しみを、淡いメルヘンのようなストーリーで描き出した切ない一作。不器用だけれど心のやさしい少年が作った不格好な馬の人形とサリーの魔法が、病弱な少女に幸福な夢を見せてくれる。星の河が流れるパステル調の夢のシーンの美しさとともに、忘れがたい印象が残る作品です。(星野)
1968 『ゲゲゲの鬼太郎』 第5・6話 「大海獣」
単発! 鬼太郎がクジラになってしまうシーンが多くの人にトラウマを残したという有名エピソード。だけど、本当に怖いのは、鬼太郎が鬼太郎であることが周りの人に理解されないという、アイデンティティ崩壊の怖さ。それでも繰り返し見てしまう、アイドル化が進む前の妖怪の魅力に溢れた第一シリーズが好きです。(星野)
1968 『サスケ』 第7話 「まぼろしの母」
コメント 四つ身の術の登場や主人公の母の秘密など、盛りだくさんな内容で、「サスケ」の世界観が網羅されている一作。ストーリーは重いのですが、サスケというキャラのデザインや声が可愛くて好きです。(星野)
1969 『どろろ』 第11話 「ばんもんの巻・その三」
コメント 因縁の親子対峙のドラマから、ヒーローの定番を裏切る残酷なラストまで、徹底的に救いのないストーリーが渋い「ばんもんの巻」。どろろ、助六、百鬼丸、多宝丸。誰もが可哀想なこの物語を、陰気な立体感があるモノクロ背景の怖さが盛り上げます。不気味なのは妖の夜だけじゃない。戦の昼だって…。(鱗手)
1969 『忍風カムイ外伝』 第26話 「十文字霞くづし」
コメント カムイに心を寄せていた少女サヤカがくれた月日貝。回想の台詞が涙を誘う。復讐を遂げて尚、男の胸に去来するものは何なのか? 傷付いた彼の苦悩と憎しみから出た台詞に、悲しみが滲む。(星野)
1969 『タイガーマスク』 第6話 「恐怖のデス・マッチ」
コメント 殺されることを覚悟で、健太くんのためについにヒーローとして生きることを選ぶ、言わば「覚醒の巻」です。あまりにも切ないギターアレンジ版のエンディングがかかる場面は涙なしでは見られません。(鱗手)
1970 『昆虫物語 みなしごハッチ』 第53話 「魔の虫食い草」
単発! 食虫植物によって犠牲者が出てしまう。『ハッチ』の中でも特に哀しく、ショッキングなお話。でも、もっとショックだったのは、人間世界の縮図ともいえる、村の虫達のハッチに対する態度でした。(星野)
よそ者であるために冤罪を被り、自殺を考えるまで追い詰められるハッチの苦悩が切なすぎる。(鱗手)
1972 『デビルマン』 第39話 「妖獣ゴッド 神の奇蹟」
コメント 言わずと知れた最終回。苦悩に満ちた泣きそうな「デビィィィィィル!」が最高でした。(星野)
好きな女の子を守るためなら「神」をも力技で倒してしまう…。究極の熱量を備えたヒロイズム。(鱗手)
1972 『ど根性ガエル』 第100話 「恋と祭りとピョン吉」
単発! 盲目の少女とピョン吉のロマンス。正体がバレてしまうとわかっていても、ピョン吉は彼女を助けずにはいられません。まさに『ど根性ガエル』らしい熱さ。ABパート連続話だけあってオールスター登場。それぞれに見せ場があります。名作・第156話(放送78話B)「ピョン吉爆発5分前!!」と並ぶ感動回です。(鱗手)
1973 『ワンサくん』 第14話 「ワンサくんのミュージカル特集」
コメント ミュージカル仕立てというのが、とても新鮮な試みでした。この話は総集編。第7話で起きた悲劇を振り返りつつ、心情を歌に乗せてみどりちゃんが歌う「捨て犬のバラード」に胸を打たれました。(星野)
1973 『ドロロンえん魔くん』 第18話 「妖怪イヨマントの復讐」
単発! 温厚で心やさしい妖怪イヨマントの恋。相容れない者の悲しみが光る。本当に心が醜く、ずるがしこいのは人間の方かもしれないのにね(今回の轢き逃げ犯はサイテー!)。シリアスとコメディーとのバランスも絶妙で、妖怪パトロールの皆の魅力がフルに活かされてます。辻真先さんの脚本、大好きです。 (星野)
1974 『アルプスの少女ハイジ』 第34話 「なつかしの山へ」
コメント 子どもの頃に観たハイジの背景画の美しさは、心の原風景になりますね。名シーンが多すぎて選べない…。ハイジとともに山の風景が待ち遠しくって、アルムおんじとの再会を果たすこの回に向けて気持ちが高まりっぱなし。一連の脚本は「ウルトラマン」で哲学的名作を多く手がけた佐々木守さん。(鱗手)
1974 『魔女っ子メグちゃん』 第1話 「すてきな魔女がやってきた」
単発! これまでの女の子向けアニメにはなかった、少し口の悪いおてんばなヒロインとクールなライバルの魅力がこの第1話に凝縮されています。そして、魔法少女が初登場回でライバルに負け、生死の境をさまようという衝撃の展開にもびっくり。終盤には感動してしまいます。笑いあり涙ありの珠玉の第1話。(星野)
1975 『フランダースの犬』 第51話 「二千フランの金貨」
コメント 有名な最終回の一話手前もまた傑作。原作にないアニメオリジナル展開を中心として、ネロへと差し伸べられる救いの手がことごとく届かない、切ない運命のすれ違いが描かれます。終盤においても、ネロは生きることをあきらめたのでは決してなく、必死で生きようとしていたことが伝わる墓場の場面に涙。(鱗手)
1977 『あらいぐまラスカル』 第26話 「森と湖の夏まつり」
コメント 最終回の別れのシーンと並ぶ(あるいはそれと見まごうような)最大の見せ場にして、アニメ独自展開の傑作。ラスカルの幸せを考えて苦悩するスターリングが切なく、またどこまでも彼を追いかけるラスカルがいじらしい前半も、ホテル滞在での6話連続の成長物語を締めくくる後半も、ともに温かく叙情的。(鱗手)
1977 『野球狂の詩』 第13・14話 「北の狼南の虎」
単発! 捨てられた双子は別々の養親に育てられ、共にプロ野球へと進みライバルとなる。波乱に満ちた二人の生きざまを描く両作。特に、北の狼と称される火裏健のエピソードには胸が詰まる想いでした。また、赤ん坊から少年、おばさんといった幅広い演技をされている野沢雅子さんにも感服です。(星野)
1978 『ペリーヌ物語』 第49話 「幸せの涙が流れる時」
コメント タイトルの通り、幸せ泣きできるクライマックス。孤独な老人の苦悩と彼に実の孫だと名乗れないペリーヌの苦悩の末、焦らしに焦らされての劇的正体バレ! 『ペリーヌ物語』の後半は、悪役2人(狐男とバカボンボンですが…)もキャラが濃すぎて笑えるし、シリアスながらも欝にならないのが魅力的。(鱗手)
1978 『未来少年コナン』 第25話 「インダストリアの最期」
コメント 世にも楽しいギガント墜とし。映画で時系列を組み替えてもう一度繰り返しちゃうくらい楽しいギガント墜とし。ゴテゴテの最終兵器を生身の人間3人組がやっつけてしまう痛快さは、もうこれ以上言うことがありません。強風に逆らって突っ走るコナンの超人ぶりを、馴染みの音楽が盛り上げてくれます。(鱗手)
1978 『銀河鉄道999』 第16話 「蛍の街」
単発! 全身が金ぴかに輝いているよりも、まだらに光るフライヤさんの方が何倍もきれいなのにね。BGMや味わいのあるナレーションも好きでした。いつか彼女が作ったアニメ映画が見たいですね。(星野)
1979 『赤毛のアン』 第46話 「マシュウの愛」
コメント 普段は口数の少ないマシュウがアンに対して示した愛情の言葉。黄昏ていく空。そこに吹く風のあたたかさややさしさまで伝わって来そうで、アンと共に忘れ得ないシーンになりました。(星野)
1979 『機動戦士ガンダム』 第28話 「大西洋、血に染めて」
コメント 軟弱で軽薄そうに見えるカイが、実は繊細でやさしい男なのだということがこの回で証明されます。不器用だけれど、正直なカイとミハル、二人の魂の出会いと別れが心に沁みるエピソードでした。(星野)
1979 『ベルサイユのばら』 第19話 「さよなら、妹よ!」
コメント 名乗り合うことができなかった姉妹。繊細で気位の高い妹があまりにも哀れでした。潔癖さを象徴するような白い薔薇の演出とロザリー役の吉田理保子さんの泣きの演技にじんとしました。(星野)
1980 『鉄腕アトム』(1980年版) 第52話 「アトムの初恋」
コメント 数あるアトムの最終回の中で個人的に一番涙腺にきたのがこれ。1963年版の最終回は、人類が全員地球から離脱したとしても反復される善悪の戦いを描いたところに深みがあったし、「アトムの最期」もドライながらテーマの上で正当な帰結(人間がAIのためのゲームの駒になる)が描かれていたと思います。だけど、1980年版の、至ってシンプルに「心」の問題にアプローチした単発話でアトム物語を閉じるという形も、すごくぐっとくる。それにしても、ヒロインの斬新な死に姿を次々と開拓しつづけた手塚先生は怖い。(鱗手)
1982 『パタリロ!』 第19話 「月への旅立ち!」
単発! 原作エピソード「FLY ME TO THE MOOM」も大傑作ながら、アニメ版は悲哀感あふれるBGMが「パタリロ!」史上に残る悲劇を盛り上げてくれます。事情を知ってなお枢機卿を救おうとする、ロビー自身の意志による選択がしっかりと語られているのも、アニメ版クライマックスの感動を引き上げています。(鱗手)
1982 『スペースコブラ』 第27話 「悪の帝王!サラマンダー」
コメント ヒロインの死から始まるTV版最終章突入の物語。毎度ながら圧倒的に強いコブラですが、今回は大切なものを失った時の心の脆さや、復讐を誓った後のダークヒーローらしい容赦のない非情さといった、様々な表情を見せてくれます。オープング映像の中のめっちゃカッコイイ場面はこの回に出てきます。(鱗手)
1983 『キャプテン翼』 第96話 「さらば北の戦士」
コメント 地を這うようなロングシュート。粘りと根性の松山君が好きです。そして、マネージャーの藤沢さん。目立たないように白いハチマキに白糸で刺繍をして想いを届けるという切なさが好きです。見せ方が素晴らしく、マンガならではの縫い取りの文字の効果をアニメでどう描くのかという当時の心配は杞憂でした。(星野)
1983 『銀河漂流バイファム』 第16話 「総員援護体制! カチュアをつれもどせ!」
コメント シリーズ前半のハイライト。ケイトさん、好きだったのに〜(泣)。唯一の大人である彼女の人間性、強さと脆さを両方見せてくれた感動の回。子どもたちの結束もこの事件をきっかけに高まっていきます。(星野)
1987 『シティーハンター』 第3話 「愛よ消えないで!明日へのテンカウント」
単発! 「これは惨めだー!」のレフェリーさんナイスです。特殊な弾丸の錬成シーンも凝っててイカす。人気の高い続編「2」のオリジナル展開だってそりゃ良いんですけど、僕らコンビにとっては、やっぱりターゲットを「殺す」時の冴牙リョウのシリアス顔が長めに拝める最初期の2クールが特にフェイバリットです。(鱗手)
1987 『ミスター味っ子』 第99話 「ごちそうさま!ミスター味っ子」
コメント あのカツ丼に始まってこのカツ丼に終わる、気持ちいいまでにまっすぐな成長物語のラストでした。アニメ終盤になるにつれて、レシピそのものの斬新さよりも、根源的な意味での「料理」することそのものへの賛美を中心に置くようなドラマが展開されてきたことの意義が、この最終回に凝縮されてます。(鱗手)
1988 『それいけ!アンパンマン』 第900話B 「がんばれ!アンパンマン」
単発! おそらく史上最大のピンチ回。今回のばいきんまんは強すぎです。「顔がよごれて力が出な」くても、頼みの綱の新しい顔を封じられても、町のみんなを守るために自力で壁を破るアンパンマンが熱い。そして、素晴らしいタイムングで鳴り響くOP。ピュアな気持ちにもどって、素直に感動しちゃいました。(鱗手)
1992 『クレヨンしんちゃん』 第673話B 「週刊埼玉県庁だゾ」
コメント これは完全に管理人2人の趣味のチョイス。一発ギャグではあるけれど……これは笑うって! 埼玉にゆかりのある人なもんで、正直笑えすぎてキツかったです。まして埼玉県庁知っている人なら。デアゴ●ティーニさんのおなじみの商法も、コンテンツをいじるだけでこんなに爆笑できるんですね。新鮮!(鱗手)
1992 『幽☆遊☆白書』 第89話 「予感!全てが止まる時」
コメント 個人的に、無音の演出に戦慄した経験の最初はこれだったかもしれません。この後回想で幽助にはじめて名前を呼んでもらえた桑原の場面が入り、このギャップ、無音声と音声の共犯が涙腺に響く響く。(鱗手)
幽助のような少年キャラって燃(萌)えますよね。好きだ。(星野)
1995 『ロミオの青い空』 第29話 「永遠のアルフレド」
コメント 涙がとまらない回ですよ、ホント。原作『黒い兄弟』がとても好きなのですが、そちらのアルフレドはアニメにまして不幸なのです。アニメの後半は原作と分岐して、友情と義憤によって運命を覆していく。だからこそ別れの哀惜も激しくなるのだけれど、しかしそれは、どこまでも純粋で澄んだ熱い哀しみ……。(鱗手)
1996 『赤ちゃんと僕』 第19話 「おなかペコペコ事件」
コメント 放送されていた当時、まさに我が家も子育て中だったので身につまされることいろいろあってじんとしてしまいました。お兄ちゃんの拓也くんの悩みや奮闘ぶりが泣かせます。赤ちゃんである実くん役の坂本千夏さんの演技もリアルでよかったです。(星野)
1999 『キョロちゃん』 第22話 「キョロちゃん新聞」
コメント チョコボールの「キョロちゃん」が主人公の可愛いお話かと思って見ると、社会風刺のキツさにビックリさせられるこのアニメ。僕は大好きです。「メディアによるミスリード」はこうやって行われているんだよ、ということを、子どもたちにやさしい言葉で教えてくれる、実にハイセンスかつ興味深いユーモア回です。(鱗手)
1999 『ONE PIECE』 第86話 「ヒルルクの桜と受け継がれゆく意志!」
コメント ヒルルク、チョッパー、そして、くれは。どのキャラもドクターとして(?)濃くっていいですね。桜にはほんと、感動しました。それと、きのこが……、あと、旗が……、旗がね……(震)(星野)。
2000 『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』 第162話 「ティマイオス 発動せず」
コメント 原作では一貫して強いメンタルを保った主人公を、アニメオリジナルシーズンを使って、ここまで翻弄し、徹底的に追い込み、(良い意味で)貶めることができるスタッフは表現者の理想です。傷心し、らしからぬ台詞を連発してしまう闇・遊戯のとても人間らしい一面が見られる一話。憎まれ役・羽蛾も最高。(鱗手)
2000 『犬夜叉』 第147・148話 「めぐり逢う前の運命恋歌」
単発! これまで断片的に明かされていた過去の悲劇が初めて時系列順に語られるTVスペシャル。悲恋ではあるけれど、美しく純粋な愛の形。女性キャラクターの恋の物語にここまで惹きつけられたのは初めてです。私はかごめちゃんのファンでもあるんですけどね。もうっ! 「両方ってのは駄目なのか?」(星野)
2001 『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』 第48話 「地上より永遠に」
コメント 不朽の名作「地下帝国ヨミ編」のクライマックス部分の忠実なアニメ化。ヒーロー物語としてあまりにも美しい閉じ方。そして、それを飾るエンディング、小室哲哉さん作曲「サイボーグ009 テーマII(Piano Arrange)」も必聴です。哀しく美しいメロディは、原作を読み返す際に脳内再生されたほど印象的でした。(鱗手)
原作のジェットのファンとしても満足。作品の雰囲気がリアルに再現されていて感激しました。名シーンは何度見てもその感動が薄れることはありません。(星野)
2002 『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』 第15話 「機械たちの時間 MACHINES DESIRANTES」
単発! バトーも少佐も好きだけど、この回で俄然タチコマちゃんのファンになっちゃいました。哲学的思考をするAIたちの洒落た会話にゾッコンです。作品の世界観が「機械」目線という変化球で表現された一話。(星野)
2007 『天元突破グレンラガン』 第8話 「あばよ、ダチ公」
コメント 第1部のクライマックス。2部〜4部それぞれ終盤が素晴らしいので非常に迷ったけれど、続く物語の痛快さは、この話で極められた啖呵がどんどんボルテージを上げて変奏されていくからだと思うので、やっぱりここは外せません。この回については、総集編映画よりもノーカットオリジナル版で。(鱗手)
熱い! 熱過ぎる男の最後があまりにもカッコ良くて泣けました。けど、早過ぎるよ。(星野)
2008 『墓場鬼太郎』 第4話 「寝子」
単発! これまでさまざまな感動的な描かれ方で「死」は物語の中に登場してきたけれども、「死」に関して、「偶然に、突然に、あっけなく、そして永遠に喪われた」というリアルな虚無感が伝わってくる作品は貴重だと思います。不条理感あふれるこの回のラストには理屈抜きでゾクリとさせる何かを感じました…。(鱗手)
2008 『魍魎の匣』 第10話 「鬼の事」
コメント 原作が良かったので、正直アニメ化して大丈夫なの?って思っていましたが、とても素晴らしい再現度で感激しました。アニメ表現での新たな境地って気がします。(星野)
EDに出てくる、升状の箱を満たす液体に浮かぶ蝶の死骸。あの一枚絵だけでも天才だと思ってたのですが、主人公の長語りの説明を様々な迫力の映像効果で魅せる意匠もアニメならでは。(鱗手)
2011 『X-MEN』 第11話 「Revenge - 終末」
コメント マーベルコミックスとのコラボ第3弾。イケメンから無骨な絵柄に変わったウルヴァリン、そしてThe Dark Phoenix Saga終盤の美麗な作画でのリメイクを披露した1話冒頭を見て「これは当たり」と確信。1クールが途切れない1長編ですが、その中でも痛覚を操る強敵と対峙したウルヴァリンの戦闘が熱い!(鱗手)
2011 『神様ドォルズ』 第7話 「追憶の肖像」
単発! 主人公たちの過去のお話なのですが、まるでムラ社会を描いたシリアスな邦画でも見ているかのようなまとまりの美しさに1票を投じます。(星野)
短編映画のような完成度のオープニング無し回。挿入歌かかり出す瞬間がね、もう……(泣)(鱗手)
2012 『スマイルプリキュア』 第23話 「ピエーロ復活!プリキュア絶体絶命!!」
コメント ズタボロになっても根性で何度でも立ち上がる主人公たち。格闘物の鑑のような泥臭い熱さに拍手。最も辛い人質。幹部全員との対決。一撃で体力消耗してしまうはずの必殺技の怒涛の連打。さらには全員の進化。決着と思いきや、大迫力のラスボス降臨。これほど詰め込んで話が破綻しないのに感服!(鱗手)
2012 『ソードアート・オンライン』 第24話 「鍍金の勇者」
コメント イカレキャラもここまで来ましたかって感じ。声優さんってすごいなあ。キリトはとかくチート級だなんて言われますが、これはスッキリと片付けてくれてよかったんじゃないかな。(星野)
この外道のことか、と思わせて、主人公のクールな自嘲として出てきたサブタイに「おおっ」となる。(鱗手)
2013 『翠星のガルガンティア』 第13話 「翠の星の伝説」
コメント パイロット支援システムであるチェインバーがあまりにカッコよくて感動しました。杉田智和さんの声もいいですよね。主人公の過去やその後とか、宇宙へ出て行った人類のこととかがアニメ化されることへの期待が高まるのですが、どうなのでしょう?(星野)
2013 『進撃の巨人』 第22話 「敗者達 ―第57回壁外調査 (6)―」
コメント 遺体を弔うことができなくなる。そんな人としての最大の哀しみを扱った重すぎるエピソードを、アニメオリジナルで違和感なく追加できてしまう構成の方の力量に驚き。作品全体を通して象徴的小物の映し込ませ方に非常な拘りを感じる映像美があり、特に集約的な1話、アニメオリジナル台詞の冴えまくる2話、迫力凄まじい12・13・21・24話と迷いどころも多かったのですが、単発で選ぶなら個人的にはここ。(鱗手)
2013 『キルラキル』 第21話 「未完成」
コメント 「熱い」作風で有名な脚本家の中島かずきさん、ロジカルかつフィジカルなものとして人間の生を考えようとする知的さが仄見えるところも魅力的。すごい熱気の洗脳解除展開とともに、この作品がしばしば〈衣服/裸身・血〉の二重性の比喩で示してきた哲学的問題系も同時に巨大化していく、そんな面白さ。(鱗手)
2014 『スペース☆ダンディ』 第4話 「死んでも死にきれない時もあるじゃんよ」
単発! 全体的に「レトロフューチャー」感あふれる美術品のようなアニメでした。僕らが好きなのはダントツにこのゾンビ回(次点はロックンロール回かな)。予想外の超展開だらけで序盤からオチまで笑わせてもらいました。脚本のうえのきみこさんは後に「クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃」も手掛けられてますが、そちらを見て「そうか、僕らはこの人の間の取り方が好きなんだ」と再認識した次第です。(鱗手)
ゾンビがいいものに見えてしまう不思議。(星野)
2014 『ノラガミ』 第9話 「名前」
コメント 「人として生きろ!」と言う夜トと、辛い禊に耐えた雪音の泣きと「ごめんなさい」が最高でした。(星野)
中の人=梶さん失神するんじゃないかと心配になる絶叫の名演が心に響く一話。(鱗手)
星野・鱗手の2人がアニメに関する雑談がてら、話の流れでマイベストをリストアップしてみようということになり、選んだ内容は上の通りです。思い切り趣味に走りましたが、これらの熱い物語たちは私たちの永遠の憧れであり、理想です。夢をありがとう★

もちろん選びたかったのにリストに入れられなかった作品も多々あり、それら全ての作品にも「ありがとう」を送らせてください。